会長挨拶

第32回日本婦人科がん検診学会総会・学術講演会の開催にあたって

田畑 務

第32回日本婦人科がん検診学会総会・学術講演会 会長
東京女子医科大学産婦人科学講座 主任教授
田畑 務

この度、2023年10月14日(土)・15日(日)に、一橋大学・一橋講堂におきまして、第32回日本婦人科がん検診学会総会・学術集会を開催することとなり、現在、準備を進めているところです。

日本婦人科がん検診学会は一般社団法人であり、婦人科領域におけるがん検診にたずさわる者の教育と研修を目的に年1回の学術集会および学会総会を開催しております。本学術集会は産婦人科医だけでなく、検査技師、薬剤師など多彩な職種の方が参加する予定で、婦人科がん検診に係る諸問題について広く討議し、本邦の検診業務の発展に大きく貢献することを目指しています。

近年、子宮頸がん検診にHPV検査が導入されようとしており、さらに、2022年度よりHPVワクチンの積極的接種勧奨が再開され、婦人科がん検診におきましては新しい時代を迎えました。今後は、がん検診に係る諸団体ならびに関連学会とも密接な連携を取り、婦人科がん検診のあり方を考えねばなりません。本学術集会におきましても、関連団体より代表者を派遣して頂き、今後の婦人科がん検診の方向性を示せる討議を行いたいと考えています。そこで、本学術集会のサブタイトルを「婦人科がん検診の黎明期」とさせていただきました。今、婦人科がん検診は新しい時代が始まる「黎明期」であると言っても過言ではございません。本学術集会におきまして、婦人科がん検診のさらなる発展を目指していく所存です。

皆様の多数のご参加をお待ちしております。