会長挨拶

ご挨拶

川名 敬

第34回日本婦人科がん検診学会総会・学術講演会
会長 川名 敬 (日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野 主任教授)

この度、2025年10月4日(土)・5日(日)にお茶の水ソラシティにおきまして、第34回日本婦人科がん検診学会総会・学術講演会を開催させていただくことになりました日本大学の川名 敬でございます。第34回学術講演会のテーマは、「婦人科がん検診を科学する」といたしました。日本大学産婦人科学教室の教室員一同、鋭意準備を進めているところでございます。

日ごろから、産婦人科領域、そして子宮頸がん検診を始めとする婦人科がん検診に多大なる貢献をいただき、まことにありがとうございます。日本婦人科がん検診学会は一般社団法人であり、婦人科領域におけるがん検診に携わる者の教育と研修を目的に年1回の学術講演会ならびに学会総会を開催しております。学術講演会では、産婦人科医だけでなく、細胞検査士、薬剤師、検査技師など多彩な職種の方の参加が予想されます。婦人科がん検診に係る諸問題は検診業務や検査室の運用、外部・内部の精度管理など広い範囲にまたがっております。

今回の学術講演会では、私が30年間研究し続けてきたヒトパピローマウイルス(HPV)がいよいよ子宮頸がん検診の中心に置かれて、“HPVプライマリー”という根本的な在り方にシフトしつつあることに注目します。HPVによる発がんの代表である子宮頸がんの特性を、がん検診に活かすことが、日本国内でも可能となってきました。この時期に、学術講演会を主催できることは、私にとって大変な喜びでございます。そこで、今回のテーマは、「婦人科がん検診を科学する」というシンプルなテーマにしました。HPV、子宮頸がん、がん検診はどのように成り立ち、そこに多くのツールが絡んでいるのか、そのバイオロジーはどこまで解明されているのか、そしてがん予防は、将来どうなるべきなのか、を語りつくしたいと思っております。

皆様の多数のご参加をお待ちしております。


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